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ハト目
鳥の分類でハトやキジバトの仲間をまとめたグループです。体つきとくちばしと足の形に共通点が多く種子や木の実を中心に食べる種が多いことでも知られます。都市部でも見かけやすく人の生活環境に適応している種が多い点も特徴です。公園や駅前や住宅地でも姿を見かけることがあり身近な鳥として認識されやすい一方で森の縁や農地の周辺でも普通に生活しています。ここではハト目に属する鳥の見分けの要点と分類と暮らし方を分かりやすく整理します。
1.ハト目(Columbiformes)
●一般的な特徴
中程度から大型の鳥が多く胸が厚めで体ががっしりした印象になりやすいです。頭は小さめに見えることが多く首の動きはなめらかで地上を歩く時には頭を前後に振るような独特の動きがよく見られます。飛び立つ時に羽音が大きく感じられる種もいて急に近くから飛び出すと存在感があります。体つきは全体として安定感があり短時間で力強く飛ぶことにも地上で餌を探すことにも向いています。
●分類
ハト目の中心はハト科でこの中にハト属やキジバト属などが含まれます。地域によって分布する種が変わり島に固有の種がいる場合もあります。身近に見られる種類は限られていても世界全体では多様な姿の仲間が知られており大きさや色合いや暮らし方に幅があります。分類を知ると見た目が似た鳥の違いも理解しやすくなります。
●嘴と足
くちばしは比較的小さく先端は丸みを帯びた形になりやすいです。足は短めでも力があり地上を歩きながら餌を探す動きに向きます。歩行中は首を前後に動かしながら進む姿がよく見られこの動きはハト目の鳥を見分ける時の手掛かりになります。枝に止まる時だけでなく地面で採食する時にも足の強さが生かされています。
●羽
羽は柔らかく見えることが多く飛翔能力が高い種が多いです。直線的に速く飛ぶ場面もあれば上昇して方向転換する場面もあります。移動距離は種によって差がありますが群れで飛ぶ行動が見られる種もいます。羽色は灰色系や褐色系が多い印象ですが光の当たり方で首元や翼が金属的に見えることもあり近くで観察すると意外に色の変化が豊かです。
2.ハト科(Columbidae)
●ハト属(Columba)
ハト科の中でも身近な属で都市部や農地や公園など幅広い環境で見られます。羽色は灰色が多い印象ですが白や褐色や斑模様など変化があり個体差も見られます。人の近くで採食することが多く地面で種子や落ちた食べ物を拾う行動がよく観察されます。都市に適応した個体では人との距離が近く建物の隙間や高架の構造物の上なども休み場として利用することがあります。
●キジバト属(Streptopelia)
キジバトは開けた林縁や住宅地でも見られ背中と翼にうろこ状の模様が出ることが特徴です。首の側面に縞模様が見える個体が多く鳴き声が目立ちます。単独またはつがいで行動する場面が多い一方で餌場では複数羽が集まることもあります。見た目は落ち着いた褐色系で都市のドバトより野外の景観に溶け込みやすく枝の上や電線の上に静かに止まっている姿がよく見られます。
3.ハト目の生態
●食性
種子や木の実や果実を食べることが多く草食性寄りの雑食として扱われます。季節によっては芽や若葉も利用します。種類によっては小さな昆虫を口にすることもありますが主食は植物性の餌になりやすいです。地上でゆっくり歩きながら落ちている餌を拾う姿が典型的で群れで採食する時も争いは比較的穏やかに見えることがあります。
●生息地
都市部や農地や森林の縁など幅広い場所で暮らします。人の建物や公園の構造物を利用できるため生活圏の近くでも定着しやすいです。山地に多い種もいて分布は一様ではありません。人の活動がある場所では水場や餌の得やすい空間を利用しやすく朝夕に広場へ出て日中は木陰や建物の高い場所で休むような行動も見られます。
●営巣行動
巣は枝を組んだ簡素な形になることが多く木の枝の上や建物のひさしの上や岩棚などに作られます。安定した場所を選びつがいで材料を運ぶことがあります。巣材は細い枝が中心で巣の形は透けて見えることもあります。一見すると頼りなく見える巣でも同じような場所を選び繰り返し繁殖することがあり周囲の安全性と見晴らしが場所選びに関係していると考えられます。
●繁殖
繁殖は複数回行われることがあり条件が良いと短い間隔で繰り返す場合があります。親鳥は交代で抱卵し孵化後は雛に餌を与えて育てます。巣立ちまでの期間は種と環境で変わりますが早い段階から親のそばで行動を学びます。雛の成長は比較的早く親鳥は安全な場所へ導きながら採食や移動の仕方を少しずつ身につけさせます。
4.まとめ
ハト目はハト科を中心とした鳥の分類群で体ががっしりして歩行と飛翔の両方に適した特徴を持ちます。種子や果実を主に利用し都市部から農地まで幅広く適応する種が多い点も特徴です。身近なハトやキジバトもこのハト目に属しており鳴き声や歩き方や巣の作り方を観察すると仲間としての共通点が見えてきます。身近だからこそ見過ごされがちですが生活圏の中で自然との関わりを感じやすい鳥の一群として知っておく価値があります。