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無条件刺激
行動心理学や動物行動の分野で用いられる言葉で学習しなくても生まれつき反応を引き起こす刺激を指します。つまり経験を積む前の段階でも体が自動的に反応してしまう合図のような刺激です。無条件刺激に対して起こる反応は「無条件反応(Unconditioned Response UR)」と呼ばれ唾液が出るまばたきする驚いて身をすくめるなど本能的で自動的な反応が含まれます。無条件刺激と無条件反応は生存に直結する仕組みとして備わっていて危険を避けることや食べ物を取り込む準備をすることなどに役立ちます。ここでは無条件刺激と無条件反応をセットで捉えながら例を使って分かりやすく説明します。

1.動物学の例
a. 無条件刺激:食物
空腹の動物にとって食物は体が自然に反応する強い刺激になります。食物の匂いが届いたり目の前に現れたりすると特別な訓練がなくても体は食べる準備へ向かいます。これは食物が生存に直接関わるためです。
b. 無条件反応:唾液分泌
食物を認識したときに唾液が出る反応は消化の準備として自動的に起こります。学習して覚えたからではなく生まれつきの仕組みとして備わっているため無条件反応になります。唾液だけでなく胃や腸の動きが変わるなど体の内部でも準備が進む場合があります。
2.心理学の例
a. 無条件刺激:明るい光
強い光は目にとって刺激が強く赤ん坊でも反射的な反応が起こりやすい刺激です。眩しさは眼を守る必要があるため生まれつき反応が出る形になっています。
b. 無条件反応:まばたき
明るい光を見たときにまばたきが起こるのは角膜や目の内部を守るための反射です。誰かに教わらなくても起こる反応なので無条件反応に当たります。光だけでなく急に近づく物体や強い風でも似た反応が出ることがあります。
3.ペットの例
a. 無条件刺激:飼い主の足音
ここは注意が必要で飼い主の足音は生まれつき必ず反応する刺激というより経験の中で意味づけされやすい刺激です。ただし動物が大きな音や近づく振動に反応する性質は生まれつき備わっているため足音が刺激として機能する土台はあります。飼育環境によっては足音が安心の合図になる場合もあれば警戒の合図になる場合もあります。
b. 無条件反応:尾ふり
尾を振る行動も生まれつきの反射というより感情や状況に応じた表現として学習と結びつくことがあります。飼い主の足音を聞いて喜びや期待で尾を振る場合は過去の経験で足音と良い出来事が結びついた結果として説明しやすいです。無条件反応の例として挙げるなら突然の大きな音で身をすくめるなど学習なしで起こりやすい反応のほうが整理しやすい場合があります。

無条件刺激と無条件反応は生まれつき備わる基本的な反応の組み合わせで学習の土台になります。これに対して条件刺激と条件反応は経験によって作られ特定の合図と結びついて初めて起こる反応です。無条件の仕組みを理解するとどの反応が本能的な自動反応でどの反応が学習で形成されたものかを区別しやすくなり行動の理解やしつけの考え方にも役立ちます。


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