収録用語リスト:瑠璃懸巣

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瑠璃懸巣
「瑠璃懸巣」(るりけんす またはるりけんず)は日本で見られる大型のクモで学名は "Nephila clavata" です。一般にはジョロウグモとして知られます。長い脚と目立つ体色を持ち大きな円網を張って飛んでくる昆虫をとらえます。網が縦長になりやすく全体の輪郭が涙滴のように見えることがあり光の当たり方で糸が輝いて見える点も特徴です。以下では分布や姿や生活と繁殖を順に説明します。

分布と生息地
・瑠璃懸巣は日本を含むアジアの広い範囲で確認されています。日本では本州 四国 九州などで見られ里山の林縁や公園や庭の植え込みなど適度に湿り気があり昆虫が集まりやすい場所を好みます。人の生活圏の近くでも条件が合えば定着し草木の間や樹木の枝先など網を張れる場所を選びます。
外見と特徴
・成体の雌は大型で腹部の模様がはっきりしています。黄色や黒の縞に加えて光沢が出る部分があり瑠璃色のように見えることがあります。雄は雌よりかなり小さく体色も控えめで同じ場所にいても見つけにくいことがあります。
・頭胸部は黒っぽく見え腹部には独特の帯模様が入ります。脚は長く節ごとに色の変化が出ることがあり遠目でも姿が目立ちます。
生態と行動
・瑠璃懸巣は大きな垂直の円網を張り中心付近で待ち伏せします。網は木と木の間や低木の間など風が通り過ぎる空間に作られやすく人の通路にかかると気づきやすいほど大きくなることがあります。
・待機中は網の中心にとどまり糸の震えで獲物の接近を判断します。獲物がかかると素早く近づいて糸で包み込みかみついて動きを止めます。網は傷むと補修され夕方から夜にかけて張り直しが行われることもあります。
・同じ場所に長く網を張るため周囲の環境が安定しているほど観察しやすくなります。大きく丈夫な網を作れる個体ほど効率よく餌を得られるため繁殖にも有利になると考えられます。
巣の構造
・網は太い枠糸と放射状の縦糸と粘着性のある螺旋糸で構成されます。中心付近が待ち伏せ場所になり周囲に粘る糸が広がって獲物を受け止めます。場所によっては網の周辺に補助の糸が多く張られ外敵や強風への備えになります。
・糸は光を反射しやすく角度によって金色や青みを帯びて見えることがあります。空気中の微細な粒子が付くとより光って見える場合がありこれが美しさとして感じられる要因になります。
繁殖と寿命
・繁殖は主に秋に進みます。雄は雌の網に近づく際に強い振動を避けながら慎重に移動し雌の反応を見て交尾の機会をうかがいます。交尾が成立すると雌は卵のうを作り糸で包んで安全な場所へ固定します。孵化した子グモは糸を出して風に乗り分散し成長して次の季節に成体になります。
・成体は一年を通して同じ姿で生きるというより季節の進行に合わせて成長し成体になった後に繁殖して寿命を迎える流れが一般的です。寒い時期は成体が活動しにくく卵のうの状態で冬を越す形になりやすいです。
人間との関係
・瑠璃懸巣は人に対して積極的に危害を加えるクモではなく多くの場合は刺激しなければ逃げるか動かずにいます。網は大きく目立つため驚かれることがありますが飛ぶ虫を捕らえるため庭や畑では益になる面もあります。触ったり追い詰めたりすると防衛でかむ可能性はあるため不用意に手を出さず距離を取って観察することが安全です。
保護と研究
・瑠璃懸巣は身近な環境でも見られますが周囲の植生の変化や農薬の影響や餌となる昆虫の減少などで個体数が変わる可能性があります。生息地の環境を保ち季節ごとの行動や網の作り方を観察することは生態理解につながります。研究は糸の性質や網の設計や繁殖行動など多方面で進められています。

瑠璃懸巣は美しい体色と大きな網で目を引くクモで観察すると網の構造と待ち伏せの工夫がよく分かります。身近な自然の一部として静かに見守ることが大切であり環境の変化が続く時代には生息場所を保つ視点も重要になります。


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