刺される前に逃げよう!
チャイロスズメバチに刺されたら
チャイロスズメバチに刺された時は短い時間のうちに全身の状態が急に悪化することがあり蜂毒の影響が強く出るおそれがあります。刺された直後は痛みだけに見えても後から呼吸や意識に関わる症状が進むことがあるため応急処置だけで様子を見るのではなく早めに救急車を呼ぶか最寄りの医療機関で受診することが大切です。チャイロスズメバチに刺された時の症状としては激しい痛みが目立ちますが痛みだけでなく以下のような変化があらわれた時には特に注意が必要です。
●めまい
●息苦しさ
●じんましん
●嘔吐
●血圧低下
●意識がもうろうとする
●アナフィラキシーショック
軽いめまいやじんましんで済んでいるように見える時でも安全を考えるなら病院で診てもらうなどの適切な処置を受ける方が安心です。とくに意識がもうろうとする時や息苦しさがある時はアナフィラキシーショックを起こしている可能性が高く短時間で心肺停止に至る危険もあるため救急車の要請を急ぐ判断が重要になります。蜂の毒にアレルギーを持っている人では反応が強く出やすく前に一度刺されている人ほど体調の変化に注意が必要です。刺された時の応急処置としてはミツバチのように針が残る場合と違いチャイロスズメバチなどは何度も刺してくることがあるためその場で戦おうとせずまず蜂から離れることが先になります。チャイロスズメバチの毒被害を小さく抑えるためにはその場からあわてず距離を取り安全な位置へ移動したあとで応急処置を行いましょう。
応急処置としては以下の手順を知っておくと役立ちます。キャンプなどの屋外活動では刺される場面もあるためポイズンリムーバーやピンセットを携帯しておくと落ち着いて対応しやすくなります。針が残っている時はピンセットや爪を使って無理に押し込まないように取り除き毒をしぼり出します。ポイズンリムーバーがあれば使用しその後は冷たい水で毒を洗い流します。チャイロスズメバチに刺された時は特に痛みが強いため患部を冷やすだけでも気持ちが少し楽になります。患部にステロイド軟膏や抗ヒスタミン薬を使ったり保冷剤などを当てたりすると腫れや痛みを和らげやすくなります。冷やすことで血管が収縮して腫れの広がりを抑える助けになります。なお年配の方に伝わることがある民間療法として傷口に尿をかけるという話がありますが細菌が入るおそれがあり正しい対処法ではないため行わないように理解しておきましょう。
チャイロスズメバチを見かけたら
チャイロスズメバチを見かけた場合は自分から近づかずその場を離れることが大切です。巣がある時は周囲で働き蜂が警戒していることがあり一匹だけ見えた時でも近くに仲間がいる可能性があります。刺されないためには肌の露出を減らし淡い色の服装や長袖や長ズボンを身につけることが役立ちます。山や草むらや物置の近くなどで大きな蜂が同じ場所を行き来している時は巣を探そうとせず離れた位置から様子を見る程度にとどめた方が安全です。万一チャイロスズメバチに刺された時は我慢せず速やかに医療機関を受診しましょう。
駆除方法
蜂の駆除は業者へ依頼する方法が一般的で使用する方法は現場の状況によって変わりますが主な方法としては以下のものがあります。巣の位置や高さや建物との距離や周囲の人通りによって適した方法が変わるため見た目だけで簡単そうに見えても慎重な判断が必要です。
●駆除剤を散布する方法
殺虫剤を蜂の巣に直接散布して蜂を駆除する方法です。
蜂がいなくなった後は巣を取り除くことが必要で残った巣を放置すると戻り蜂が集まったり同じ場所に再び営巣しやすくなったりすることがあります。
●煙をかける方法
煙をかけることで蜂の巣の中の蜂を鎮静化させて駆除する方法です。
蜂が巣の中にいない時間帯では効果が出にくいことがあり風向きや建物の形によっては蜂を刺激してしまうおそれもあるため扱いは慎重さが求められます。
●蜂を吸い取る方法
専用の機械で蜂を吸い取る方法です。
巣の中にいる蜂も吸い取りやすいため再発の危険を下げやすいとされていますが巣の位置が高い時や狭い時は別の方法と組み合わせて行うことがあります。
なお自分で蜂を駆除しようとすることは非常に危険ですので行わないようにしましょう。
チャイロスズメバチに刺されてアナフラキシーショックを起こす可能性と治療方法
チャイロスズメバチに刺されるとアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。アナフィラキシーショックは過敏な免疫反応によって起こる重いアレルギー反応の一つで命に関わることがあります。チャイロスズメバチの毒は強く刺された場合には以下のような症状があらわれることがあります。局所の痛みだけでなく全身に広がる症状が出た時は急いで医療へつなぐことが必要です。
・激しい痛みや炎症
・腫れや発赤
・発熱
・嘔吐や下痢
・呼吸困難
・けいれんや意識喪失
アナフィラキシーショックを起こす可能性がある場合は早急な治療が必要です。以下に一般的な治療方法を示しますが症状の重さや個人の状態によって対応は変わるため医師や救急医療の指示に従ってください。呼吸が苦しい時や意識がはっきりしない時や全身へじんましんが広がる時は判断をためらわず救急要請を優先した方が安全です。
・エピペンの使用: アナフィラキシーショックの治療にはエピネフリンが一般的に使用されます。エピペンなどの自己注射器を用いて投与し症状の悪化を抑えます。エピペンは前もって医師と相談し使い方を理解しておくことが重要です。
・呼吸補助: 呼吸困難がある場合は酸素投与や人工呼吸の補助が行われることがあります。呼吸が弱くなる前に医療へつなぐことで重症化を防ぎやすくなります。
・抗ヒスタミン薬やステロイド薬の投与: アレルギー反応を抑えるために抗ヒスタミン薬やステロイド薬が投与される場合があります。腫れやじんましんの広がりを見ながら医師が判断します。
・経口抗アレルギー薬の処方: アナフィラキシーショックの治療後は症状の再発を防ぐ目的で経口抗アレルギー薬が処方されることがあります。帰宅後も安静を保ち体調の変化を観察することが大切です。
チャイロスズメバチに刺された場合は速やかに医療機関へ相談し適切な治療を受けることが重要です。また刺された後は安静にし症状の変化を注意深く観察し必要であれば早めに医師の診察と治療を受けてください。巣の近くで刺された時は再度攻撃される危険もあるためまず安全な場所へ離れたうえで対応を進めることが大切です。