収録用語リスト:スズメバチ類
用語一覧
スズメバチ類
スズメバチ類は蜂目(Hymenoptera)の中で蜂科(Vespidae)に属する蜂の仲間で体が大きく防衛の力が強いことで知られます。多くの種は社会性昆虫で女王蜂を中心に働き蜂が集団で蜂の巣を作り幼虫を育てます。人の生活圏の近くに蜂の巣ができると接触の機会が増えるため危険が高まります。ここでは分類と見分けの要点と蜂の巣の特徴と攻撃が起こる条件と安全な対処の考え方を分かりやすくまとめます。
1.分類
スズメバチ類は蜂科の中でもスズメバチ亜科(Vespinae)に入るグループとして扱われることが多いです。代表的な属としてVespa属があり日本でよく知られるオオスズメバチやキイロスズメバチなどが含まれます。地域や環境によって見られる種が変わり山地の森林で多い種もあれば市街地の緑地で増える種もあります。
2.外見と特徴
●体サイズ
体長はおおむね2センチから5センチ程度のものが多く種によって差があります。大型種は飛ぶ音が低く感じられ遠くからでも存在に気づきやすいことがあります。働き蜂より女王蜂のほうが大きいことが多く季節によって見かける大きさが変わる場合もあります。
●体色
黒や茶色を基調に黄色や橙色の帯や斑点が入るものが多いです。頭部が黄褐色に見える種もいて顔の色と腹部の縞の出方が手がかりになります。個体差や光の当たり方で色の印象が変わるため近づいて確認しようとしないことが大切です。
●翅
透明感のある翅を二対持ち休むときは翅をたたんで体の上に重ねます。飛ぶときは羽音がはっきり聞こえることがあり蜂の巣の近くでは警戒の合図として飛び回る場合もあります。
●刺針
刺針で刺して毒を注入します。刺針は一般に抜けにくく同じ個体が複数回刺すことが起こり得ます。痛みが強く腫れが広がることがあり体質によっては全身症状が出る場合があるため注意が必要です。
3.生態と巣の構造
●社会性
女王蜂と働き蜂と雄蜂で社会を作ります。女王蜂は単独で越冬し春に活動を再開して小さな蜂の巣を作り最初の働き蜂を育てます。働き蜂が増えると採餌と防衛と育児が分担され蜂の巣は急に大きくなります。秋には雄蜂と新しい女王蜂が生まれ越冬に向けて群れの形が変わります。
●巣の建設
木の繊維などをかみ砕き唾液と混ぜて紙のような材料を作りそれを重ねて蜂の巣を形作ります。作る場所は樹洞や地中や軒下や壁のすき間など多様で雨風が避けられて出入りしやすい場所が選ばれやすいです。初期の蜂の巣は小さく見つけにくい一方で夏から秋にかけて目立つ大きさになることがあります。
●巣の構造
内部には六角形に並ぶ育房があり卵と幼虫とさなぎが段階的に並びます。外側は幾層もの外皮で覆われ出入口は限られます。働き蜂が出入口を守り危険を感じると仲間に合図を出して防衛が強まります。
4.攻撃性と対処法
●攻撃性
攻撃は多くの場合で蜂の巣の防衛として起こります。蜂の巣に近づく動きや振動や大きな音が刺激になりやすく威嚇飛行の後に刺す行動へ移ることがあります。手で払う動きは標的として認識されやすく走って逃げると追跡される場合もあるため静かに距離を取ることが基本です。黒い衣服や香りの強い整髪料などに反応が強まると感じる場面もあるため野外作業では刺激を減らす工夫が役立ちます。
●対処法
生活空間の近くで蜂の巣が疑われる場合は近づかず出入口の動線を避けて安全な距離を確保します。自分で蜂の巣を壊そうとすると集団防衛を招きやすく危険が高まるため駆除は害虫駆除業者に依頼することが安全です。刺された場合はまず安全な場所へ移動し流水で洗って冷やします。息苦しさや全身のじんましんや強いめまいなどが出た場合は救急要請を含めて早急に医療機関へつなげてください。
●アジアホーネット(Vespa mandarinia japonica)
原文のアジアホーネットは日本でよく知られる大型のスズメバチとして説明されており一般にはオオスズメバチとして認識されることが多いです。大型で防衛が強い点が特徴になり蜂の巣への接近が最も危険になります。
●巣の大きさ
蜂の巣は季節と環境によって大きくなり条件がそろうと非常に大きくなることがあります。地中や樹洞に作られる場合は外から見えにくく出入口だけが見えることもあります。出入りする蜂が一定方向に飛ぶ様子があると蜂の巣が近い合図になります。
●攻撃性
蜂の巣の近くで刺激が加わると集団で防衛が起こり刺傷の危険が上がります。刺されると強い痛みと腫れが起こり体質によっては重い反応が出る場合があります。野外では蜂がまとわりつくように感じた時点で姿勢を低くしてゆっくり離れることが安全につながります。
●生態系への影響
スズメバチ類は捕食者として他の昆虫の個体数に影響を与えます。地域の環境の変化で増減が起こると捕食圧の変化が生じるため周囲の生物相にも影響が出る場合があります。一方で自然界の循環の一部としても働くため人の生活圏との距離を適切に保つ管理が重要になります。
5.まとめ
スズメバチ類は蜂の巣を守る行動が強く出やすい蜂の仲間で季節が進むほど蜂の巣が大きくなり防衛も強まりやすい傾向があります。蜂の巣が近いと感じたら刺激を与えずに距離を取り生活空間に蜂の巣がある場合は害虫駆除業者へ相談することが安全です。危険性の理解と適切な距離の確保が接触事故を減らす鍵になり自然との共存にもつながります。